私の背中を見て欲しい
すでに発表されている通り、今年のRGJは退団と休業で活動出来る選手が2名減る事になった。結果として須藤の選手復活がその補充という形になった。
「本当は選手のオマケとして、もっと控えめに発表する予定だったんですけどね」
と、やや自嘲気味に言う須藤に、プレイングマネージャーとして走る事の意義を問うと、「まずはRGJの選手に、私の背中を見てもらいたい」と語る。
今年4月のチャレンジロードでは、RGJの選手達に声をかけながら走った。(写真左が須藤、右は斉藤千夏)
「RGJの選手も、ほとんどが私が選手として走っていた事を知らない。だから走る姿を見せたら?って監督に言われたんです。伸びしろのある選手ばかりなので、まずは私を目標にして欲しいと思ってます。そして私を越えて、さらに上を目指して欲しい。そうしたら、私のプレイングマネージャーとしての役目は終わりです」
そして、チームの今後と女子選手全体の事については「自分の活躍する場を確保できるようにしないといけない」と言う。
「以前に比べれば、女子の競技者数は増えたし、レース数も増えました。今年やっと、国体の自転車競技に女子の種目が正式に加わります。でも、出場する選手がいなければすぐに無くなってしまうでしょう。だから、女子選手はもっと危機感をもって、自分がやってる事をもっと広く知ってもらう努力をしていかなければいけない。RGJがやろうとしている事ってそういう事なんです。レースの内容云々以前に、出場する選手がいなければレースさえ開催されないし、レース主催者に話も聞いてもらえない。その為にも、RGJのような組織がもっと増えて欲しい。やりたいと言う人がいるならその手伝いはするし、ノウハウを教えて欲しいという人がいるなら出し惜しみはしません」
(おわり)
インタビュー日時:2014年4月22日