Ready Go JAPAN発足と選手復活

その後「VOLCA」は、ロードに限らず自転車なら種目を問わず加入できるチームとして存続する事になった。選手を引退した須藤は、ステージレースや海外レースに出たい女子選手の受け皿としてVOLCAを運営し、その都度メンバーを集めていたが「年間を通して女子チームを運営したい」という想いは募っていった。


RGJ発足後は、チーム運営と選手サポートに奔走した須藤
(写真右。左は町田友梨恵 2012年JBCF石川ロード)

「せっかくメンバーを集めても、レースが終わると『ハイさよなら』で後はバラバラ。だから、年間を通して女子選手をサポート出来る体勢を作りたいと強く思うようになりました。それで、チーム運営の方法を考えるようになりました」

色々な方法を模索するうち、NPO法人を設立する事をアドバイスされ、2008年「NPO法人サイクリスト国際交流協会」を設立する。同年、テストチームを結成。運営ノウハウを積み上げ、翌2009年に女子自転車チーム「Ready Go JAPAN」を発足させた。

「1年目はとにかく全てが手探りでした。特に第1期生のメンバーは同じだったと思います。今でも彼女達には感謝してます」

この時すでに選手を引退して数年が経ち、チーム運営に奔走。自転車にはまったく乗る事が無くなっていた。RGJ結成4年目を迎えた2012年、監督でもあり夫でもある須藤大輔氏から、走れるように準備を始めてくれと言われた。

「やっぱり女子選手だから、何か聞きたい事がある時に同性の方が聞きやすいってのはあるんです。監督は機材の事からトレーニングの事までとにかく詳しいんですけど、やはり同性の私が聞かれて答えられないのはいかん、と。だから、私が現在の機材とかトレーニング方法を理解し、現場レベルで指導が出来るようにする事を目的として、少しずつ走るようにしたんです」

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