2012年 岩手
前例の無い長距離レースで土井雪広が初制覇
2年連続開催となった岩手での全日本選手権。この年はオリンピックの代表選考の為、例年の6月ではなく、4月の開催となった。その為、前年覇者の別府史之(グリーンエッジ)と、2010年覇者の宮沢崇史(サクソバンク)が不参加。一方で、直前に手首骨折の重傷を負った新城幸也(ユーロップカー)は、ケガをおして出場を決め、土井雪広(アルゴス・シマノ)も、ツール・ド・フランスのメンバー選定中のチームにアピールすべく出場を決めた。
258kmという国内レースでは前例の無い長距離レースとなった為、前半はスローペースで進行。逃げグループとの差は一時11分まで広がった。しかし後半に入り、逃げが吸収されるとレースは一気に流動化。先頭集団は最終周回までに24人に絞られる。残り4kmから始まる最後の登りでのアタック合戦で、それまで集団内で息を潜めていた土井雪広と、西薗良太のアシストを受けた清水都貴(ブリヂストンアンカー)、中村誠、普久原奨からバトンを引き継いだ増田成幸(宇都宮ブリッツェン)の3人が抜け出した。最後は、土井と増田のスプリント勝負となり、土井が全日本初優勝のフィニッシュラインを切った。
表彰式で土井は「ツールに1歩近づいた」と語ったものの、残念ながらメンバーには選ばれなかった。
全日本選手権 男子エリート
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