RGJチーム事務局です。先週末、10月22日(土)に栃木県宇都宮市・森林公園にて「2016ジャパンカップ・オープンレース」が開催され、Ready Go
JAPANチームから伊藤千紘、吉岡梨紗、須藤むつみの3選手が出場しました。更に翌日は長野県に移動し、長野シクロクロスミーティング第2戦・JCX白樺湖に3選手とも出場しました。
撮影:Inoue Kazutaka
撮影:yopi
まず開催日程が前後しますが、白樺湖シクロクロスは久しぶりのシクロクロスらしい、風が冷たい曇り空のコンディション。そんな中、女子L1レースは13名が出走、標高約1600mにあるスキー場ゲレンデを利用した高低差の激しい1周回・約2.5kmのコースを40分レースで競いました。
撮影:tannenbaum
スタートは中盤ぐらいに位置したRGJチームの選手たち。2カ所ある障害物を経て、トップ勢を追いかける形で飛び出したのは今回が国内シクロクロスレース初参加となるRGJ須藤。
「昔、連戦して鍛えさせていただいた長野シクロクロスミーティングの場に久しぶりの参加だったので、初心に帰った気持ちで走れたのが良かったかも」と言うように、自身の長い経験を活かして5位に入りました。更にRGJ吉岡が健闘、9位完走を果たしました。なお伊藤は−1ラップ。
撮影:yopi
*白樺湖シクロクロスレースの公式結果は此方をご覧ください。
http://www.cyclocross.jp/results/2016/10/2016-201720161023.html
*こちらの須藤むつみ個人ブログにもレースレポートを掲載しております。
http://rockmutsumi.hatenablog.com/entry/2016/10/23/000000
このシクロクロスレース前日に開催されたロードレース「2016ジャパンカップ・オープンレース」の女子オープンレースでは波乱がありました。近年、男子のチャレンジ、オープンともにエントリーが増加し、女子も40名前後のエントリーを集める人気大会となっています。更にロードレースの観戦に慣れた方々にはメインの日曜・UCIレースの前に土曜の今レースを観戦されるケースも増え、25周年を迎えた素晴らしい国際大会の前座レースに相応しい盛り上がりを見せています。
今回は朝から晴れ渡り、秋の清々しい空気の中を男子オープンレースの第1組、第2組が定刻でスタートした後に女子オープンレースがスタートしました。前日の監督会議でも周知された大会特別規則では、女子オープンレースのタイムアウトは女子の先頭から10分が基準。20位までに入れば2017年の全日本選手権ロードレース出場権を得られることもあり、北は北海道、南は沖縄からも参戦してました。
先日ドーハで開催された世界選手権ロードレースに出場していた梶原悠未(筑波大学)や細谷夢菜(県立浦和工業高)を始め、日本のロードレースをトップで走る選手達が顔を揃え、レース序盤から早い展開で進行していきました。そして波乱は1周目が終わるあたりで起こりました。
女子レースはトップ集団が12名、その後ろ約1分に追走集団が10名余りおりました。最終走行選手までも先頭から5分以上は離れていない状態だった筈でしたが、次々と審判から「タイムアウト」を宣告され降ろされていきました。RGJチームの3選手も、応援するファンの方から「先頭から2分」と教えていただいた直後にタイムアウトを宣告されました。約半分の距離を残しての処置に疑問を感じました。再度確認するも「本部から指示が来てるから降りて」ということなので、もしかしたら事故か何かがあったのかも?と心配しながらゴール地点に戻りました。
*レースレポート詳細につきましては、こちらの須藤むつみ個人ブログもご参照ください。
http://rockmutsumi.hatenablog.com/entry/2016/10/24/000000
そのゴール地点では奇妙な雰囲気になっていました。早すぎるタイムアウトに憤慨する選手、泣きじゃくる選手の一方でナゼか再スタートしてコースを走り続ける選手。はっきり言ってレースが全く成立していない状態でした。しかも、その後に不可解なレース結果を発表し、未だ訂正されていません。
ナゼ、レースが成立していないか?を整理してみます。
1.タイムアウト=足切り時間が、女子レースの先頭10分と大会特別規則に明記してあるにも関わらず遵守されませんでした。
分かりやすく野球に例えれば、9回裏まで試合があるのに、コールドゲームでもないのに6回で試合終了して結果を出してしまった感じです。
2.更にタイムアウトを宣告した選手達の中で、再スタート出来た選手と出来なかった選手が混在しました。
分かりやすくいえば、野球で試合中に天候不良で試合終了となり、選手のうち数名が球場を後にしているにも関わらず「試合再開」として、片方のチームは8名、もう片方のチームは5名で試合し結果を出した感じです。
3.上記2点の状況となり本来ならレース不成立となる筈が、レース結果の内容が順位がついた14名の他に、謎の救済措置をした12名がリストアップされました。
分かりやすくいえば、エントリーリストを見て「この選手なら走りきれるかも」という予想だけで結果を出した事と同じです。たとえ最後尾でもタイムアウトの時間に間に合っているなら最後までチャンスはありますし、作戦として終盤に一気に上がる可能性もあるわけです。
こちらの考えとしては、レース不成立である事、そして不成立を妥協するのであればタイムアウトを宣告されなかった12名のみ順位を与えて、他のDNS以外の選手には完走扱いとするべきです。
以上の内容を現在、メモとして詳細な時系列で此方に公開をしておりますので、是非あわせてご覧下さい。
https://drive.google.com/file/d/0B8_--AEERslkTmVVVzFGTEItd21jWWVMb1h6RkxSLS1rWHpV/view
Ready Go
JAPANチーム選手の今回の走りについては、まだまだ修行が必要だし完走出来た出来ないにはこだわらないです。それに足切りタイムが変わることは、ロード運営に入っていた経験からも不測の事態等で有り得ることだし、その理由を詳細明示する必要もないとは思います。
選手間に不当な結果が出るようなやり方は駄目です。レースではなくなりますし、レースそのものがなくなってしまいます。
ジャパンカップのように地元・宇都宮市の尽力で25年も続いた素晴らしいレースを、尋常な状況で運営されるように皆様も声をあげていたたければ幸いです。
10月31日追記:訂正版リザルトが出ました。
http://jcf.or.jp/wp2012/wp-content/uploads/downloads/2016/10/2016JapanCup_ComRR.pdf