いわてステージレースで見える日本ジュニア選手強化育成の姿

Ready Go JAPANいわて遠征チームメンバー。
左より松田、武田、堀、吉井の4名

7月10日から12日までの3日間4ステージで開催された「第1回ステージロードレースinいわて」に Ready Go JAPANチームは堀 友紀代、松田 千裕、吉井 玲香、武田 和佳の4選手が出場、 さらに、高体連選抜女子チームとしてJCFジュニア女子強化指定選手であるRGJ下久保 初菜選手も出場し、 岩手県を舞台とした男子高校生と女子の「チーム」で競う日本でも唯一のレースで熱い走りをみせた。

レース会場では多くの方々にご声援をいただき、RGJチームオリジナルのポストカード配布などのPR活動も おこなった。さらに、事務局の須藤むつみによるレース取材がニュース記事として月刊サイクルスポーツ9月号 (8月20日八重洲出版より発売)に掲載され、女子だけでなく男子高校生のなかでも将来有望な選手を輩出している 今レースのレポートを記事に寄せた。

このレースの主催は地元・岩手県自転車競技連盟。元々は岩手県も含めた東北を巡る「ツール・ド・とうほく」 の後を引き継ぐかたちで運営・開催。特に「とうほく」で培ってきた男子ジュニアと女子の育成と強化が 目的のレースであるが、今回は宿泊を「ホテル安比グランド」の1箇所のみとしてチームの負担となる「移動」 を最小限にしレース中に留まること、地元に根付いたレース運営をおこなうことで、近い将来は地元の「お祭り」 的な位置づけにもなると思われる。

レース前のウォーミングアップをおこなうRGJチームたち。
一番手前・中央に武田選手の姿がみえる

Ready Go JAPANは、ちょうどこのレースの直前にジャージ提供を受けているF2P社から、 追加スポンサーロゴを入れた「新バージョン」のジャージが届いたことから、すべてのアイテムが揃ったことと、日本で唯一のチームということもあり、チームとして機能した状況が注目を浴び、レース初日から地元新聞「岩手日報」から取材を受けることが出来た。

これは、レースそのものへの関心はもちろんのこと、現在、日本で唯一、女子ロードレースチームとして活動をしているRGJチームのビジュアル・インパクトにもあったようだ。


いわてステージレースに出場した「高体連女子選抜チーム」の面々。
一番左がRGJチームに所属する下久保 初菜選手。
(右から2人目がRGJ武田選手、彼女も高体連所属の高校自転車部に所属)

選手たちも、その高い注目に応えるべくチームでのミーティングには真剣に臨み、レースへ非常に 高い意気込みをみせてくれた。レース結果としては、4選手中、2選手がステージレース初参加という こともあり伸び悩んだが、何より、4人で4日間、毎日レースに出場しながら過ごした経験と、チーム仲間でさらに芽生えた結束力が今後のレース場面で大きく生かせることになるだろう。

現在、男子の高校生も女子も、ステージロードレースが他に日本国内で実施されていないが、ステージレースは 本来のロードレースの姿であり、世界で戦うにはステージレースの経験値が強化と育成のカギとなる。 この「いわて」のような開催期間中に宿舎を動かさないでレースルートを設定する、などの方法で費用と手間を かけずに十分、ステージレースを開催できることを生かして、今後は各地でステージレース開催を増やして欲しいと願う。


第1ステージ「個人タイムトライアル」のスタートを待つ
RGJ松田選手


第1ステージ 「個人タイムトライアル」のスタート支度をする
RGJ吉井選手と、RGJチーム監督の須藤大輔(右端)

各ステージのレポートはこちらからご覧いただけます。
7月9日(木):開会式
7月10日(金):第1ステージ、第2ステージ
7月11日(土):第3ステージ
7月12日(日):第4ステージ
この「いわてステージレース」を主催する岩手県自転車競技連盟の
ホームページは、下記になります。
「NPO法人岩手県バイコロジーをすすめる会」のサイト http://www17.plala.or.jp/bicologyiwate/
写真撮影:RGJチーム事務局  記事:須藤むつみ(RGJチーム事務局)

さて、今シーズン後半戦に入りましたRGJチーム、なんと大人気レースで優勝者が続出!
そのご報告はこちらから、どうぞ!

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